先日、ある想いが走り、八重山の空が眺めたくなった。
まだ梅雨の沖縄。
澄み切った空は期待できなくとも、それでよかった。
今、見ないことの後悔のほうが大きいように感じられた。
ならば迷うことはない。
何かに落ち込むときは、圧倒的に大きなものを眺めると救われることがある。
自分の思惑がどれだけちっぽけなことだったのかと笑えてしまうこともある。
八重山の空はまさにその圧倒的に大きなもの。
東京では決してみることができない大きな空がそこにある。
そして、今回の旅では、幸い、晴天と曇天の空、両方を見ることができた。

曇天の中、いつの間にか降り出した雨は、南国にぴったりの大粒の雷雨。
小さなビニール傘にあたるその音と重さは、私に何かを投げかける。
雨の海に感じるやるせない想いは、心を高揚させる。
すごい速さで流れる雲はまるで生き物のように私を飲み込んでいく。
一気に暗くなる空。
そして、取り残された自分。。。。
ぽつんと設置された自動販売機だけが、明るく周囲を照らしている。
この雨の中、誰に買われるわけでもないのに、買われることを待っている。
なんだか、切ないまでに自分に投影される。

日が変わって、私が地球上で一番愛した浜。
多くの人を魅了し、最近は観光客も来るようになったというその浜との再会。
それでも滅多に人に逢わないその浜で、美しい海を独り占めにして、
静かな風の中、大きな木蔭から、ずっと浜と空を眺めていると、
苦しかった私の想いは少しずつ溶け出していった。
いつでも、ここに帰れる。
ここに来れば、私はまた蘇生できる。
だから、私は明日も生きていける。

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